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『放射線・放射能のおはなし』@群馬県立女子大

今朝、ふとTwitterを見ていたらNI-YANGが県立女子大で今日の10時から放射能の講演会があるよと言っていたので、そういえば実際のところ県内ではどんなスタンスなんだろうと思い早速申し込んで直ぐに現地へ向かいました。こんなことでもないと俺みたいな髭面が女子大に行くことなんてないだろうと思いつつ、到着すると予想以上に人が沢山並んでいました。受付を済ませて別館?のホールに入るともう既に200席程のキャパシティーから人が溢れていました。

お話をされていたのは環境カウンセラーぐんまの方でした。
放射線や放射能の話、ベクレルやグレイ、シーベルトといった単位の説明、それらが人体へ及ぼす問題点、現状の福島第一原子力発電所の話、そして放射性物質による実害や我々のできる対処と心構えといった感じでした。しかしながら、かなり抽象的な印象を受けたのが本音です。終了した後に意見交換を予定していたはずでしたので、そこを期待していたのですが、終了するなり「時間が無いので意見では無くてこれまでのご説明に対しての質問でお願いします」と言われてしまいました。直ぐさま挙手をされた男性を含め数名が質問をされていました。覚えている限りですが、

Q:手軽に放射線量を計る機械の普及等は考えて頂けないのか?ホウレンソウがただ危険と言われても
 どの状態で計ったものなのか?


A:手軽には難しいので県の数値を参考に。
 汚染の種類として3つ説明。
 (1)「取れ易い汚染」払ったり洗い流したりすれば良い程度。
 (2)「取れ難い汚染(固着)」成分中に入ったもの、野菜や魚など。
 (3)「放射化」(誘導放射能)


Q:今後の原子力発電についてどうお考えか?

A:改めてゆっくり考えなくてはならない問題だと思います。

Q:孫がいるので難しいことは解らないが実際何を食べて何を飲んだらいいのか?マスクをしろと言われてもいつしたら良いのか?

A:気にせずにいてください。政府はきちんと対応しているので発表する情報に気をつけてください。
 マスクも「あ、変だな」と思ったら着用してください。


などなど。
ご本人やその周りの方々の意識として強く感じられたのは、量子線治療などが規制されてしまっては困るという部分に思えました。原子力発電に関して見直すという意思を明確にできないのもそういったことのようです。つまり原子力発電所の問題がどうこうということよりも、放射線を理解してもらうための講義という感じでした。(まぁタイトル通りですけど...)固着の汚染に関して言えば生物濃縮などに触れることも無かったですし、晩発障害、所謂確率的影響に関してもあまり言及されていませんでした。そんな中でも気になる点として、現在の食品の放射線量の限度である1ミリシーベルト(1,000マイクロシーベルト)という数値はあくまでもこの数値に収まるものとしてできているという話。これは今後も注意しておきたい点。

それにしてもこれだけ意識している人達がいるのに、ずっと不思議だなぁと感じていることがあります。それは風評被害、混乱する情報、放射能汚染、出荷規制、そんな不安の根っこにある問題はどう難しく考えても原子力発電所にあるのではないかということです。久々に観たテレビで震災に合われて家族を捜して20キロ圏内に入れない男性が涙ながらに「電気も原発もいらない、ロウソクと家族が居ればそれでいい」と言っているのが印象的でした。国内に54基もある原子力発電所が止まらないことには、それこそ永遠に今回のような不安の種を抱えて過ごすことになるのは間違いありません。推進や反対とよく言われますが、そもそも僕は「反対」という意識では無いです。これだけ危なっかしいものは寧ろ「反対」という立場が正常であると思っています。もっと言えばエネルギーの問題を解決することは、戦後日本が抱えてきたあらゆる問題を解決するチャンスといっても過言ではないと考えています。

因に今回集まった200人以上の殆どが50代以上だったと思われます。若者は数える程度でした。正直なところこの講義でどれだけの方が理解されて帰っていったのかは疑問です。どちらかというと正にカウンセリング的な雰囲気でした。「専門家の話を聞いた」「疑問を聞いてもらった」という感じ。

明日は選挙だけど、「国民の皆様のため」という思いがあるならば、今現在のように正に国民が困ってしまう原発の問題をきちんと捉えることのできない政治家は本当に考えものです。そしてそういった問題を発信する側と受信する側の構造的な遅れも感じていたりもします。

そんなわけで、原発の現状と今後のエネルギーのシフトに対する指針となるような映画が、4月24日(日)のシネマまえばしで上映される『ミツバチの羽音と地球の回転』です。僕はトークライブで参加させて頂きます。実は福島帰りのある友人にも出演をお願いしています。

なんだよ結局宣伝かよ。と思ったあなたも是非。

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by hisomi-tnp | 2011-04-09 21:54 | 時の声(war cry)
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