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hisomi a la mode

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京都の旅

異常気象が続く最中、休日を利用して「2泊3日京都の旅」へ出た。

午後10時40分、初体験となる夜行バスの車内は親切に作られた闇にエンジン音がゴォォっと鳴り響く。
まるで未来の乗り物にでも乗っているような錯覚を覚えながら、揺れる箱で眠りについた。

明くる日の午前7時半、京都着。
眠って起きたら目の前には見なれない景色、なんとも不思議な気持ちになる。
直ぐさま荷物をコインロッカーに投げ入れようとしたが小銭が無い、
私は小銭をつくるため、駅の売店でラスクを買うことにした。
そそくさと千円札を差し出すと「おおきにぃ」と言われた、そこで早くもこの街の虜になっている自分に気付いた。

一日目、伏見稲荷へ足を運んだ。

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生憎の雨天に見舞われたものの、山の登り口から下ってくるまで延々と続く鳥居の数になんとも言い難い神秘的な空気を
感じずにはいられない。

蒼々とした森林に鮮やかなオレンジ色が続いている。

登るほどに上に行きたくなるのは何故だったのだろう、まるで蟻が常に上に向かうように私は無意識に登ることに執着していた。
途中でそこには似つかわしくない自動販売機に一匹のナナフシを見つけた。

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「まるで擬態の意味が無いなぁ〜」なんて話しをしながら、気付けばもうグルリと折り返して山を降り始めていた。

そして、京都に着いて最初の食事は、山の梺で売られていた「稲荷寿し」。

これには感動、おそらく普段であればなんてことない味だったのかもしれないその「稲荷寿し」。
しかし、それからの私にとって「稲荷寿し」は思い出も伴う好物のひとつになった。

満足の胃袋を抱え、次に向かったのは修学旅行ぶりの『三十三間堂』。
圧倒的な仏像の数に終止無言のまま進んでいく、驚く程精巧で繊細な造形に息を呑みながら思う、
これらを造り上げた人間の力とその可能性といったら、今の私には到底測り知れないものだ。
そうして静かに外にでると、辺りは入った時よりも多くの観光客で賑わっていた。

京都駅に戻り自転車を借り、市街を散策する、気まぐれに入り込んだ路地裏に『麩』の一文字、
迷わず足を止め、初めて「麩まんじゅう」を堪能する。これは旨い。笹に包まれており、表面はプルプルしている、
中には甘過ぎないこしあんが少量入っていて実に上品な味に仕上がっている。癖になりそうな予感。

その後、烏丸御池周辺のホテルへチェックインし、慌ただしく浴衣に着替えて、茶会の催される高台寺へと急いだ。
この時慣れない雪駄の鼻緒で私の両足の甲は、お恥ずかしながら今現在も皮が剥けて赤くなっている。

時間ギリギリ、いやむしろ数十分遅れで私達を乗せたタクシーは目的地の『高台寺』へ滑るように到着した。
運良くまだ受付ていてくれたので間に合い、浴衣の乱れを直し、深呼吸をして茶室へと進んだ。
そこには、あまりよくは解らないが素人の見た目にも素晴らしい器や、瓢箪を象った水挿し、生け花、掛け軸、
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そして
夏をイメージした飾り団扇、これは本当に見事なもので、思わず欲しいと声に出してしまうほどでした。
しばらくして、お茶菓子が運ばれてきた。順に自ら取り分けていくようで、何も作法を知らない自分にしてみれば日本に初めて来た外国人がお箸の使い方を眉間に皺を寄せて観察する感じといえばよいのだろうか、兎にも角にも変な汗をかきながら只管に左に倣うこと数分。
漸く抹茶が目の前に置かれた、途切れることのない緊張感の中に抹茶の渋みと旨味がジワっと流れ込み、程良い安息を与えてくれる。

「ふぅぅぅ〜」

すると奥からなんだか偉そうな感じの坊主が出てくるなり挨拶を始めた。
「え〜本日はぁ〜」と始まり、あとは延々と前にも述べた器や掛け軸などの紹介、菊桐蒔絵と高台寺蒔絵との違い等々が続く、
そして夜、幻想的にライトアップされた庭へ移動するとそこは見事なまでに池の水面に移り込んだ木々達が揺れる世界。
嬉しいことに何度か試した末、なんとか写真に収めることが出来た。
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2日目、ホテルを出発、嵯峨野へ行き、竹林と戯れる。昼は天龍寺内で「一汁一飯五菜」の精進料理に舌鼓を打つ。
感謝、反省、心静かに、良薬とし、努力をする心、学ぶべきことは沢山あった。自分がどれだけ甘いのか。
これからどうあるべきか。

そして、宿坊へ。
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by hisomi-tnp | 2005-08-19 18:23 | 地球/食
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