日曜日はフリッツ・アートセンターで開催されている宇井眞紀子さんの写真展で宇井さんとアシリレラさん、イフさんのお話を聴いてきました。
レラさんのユーカラ(日本で言うところの昔話かな…)が始まると、会場にいた皆さんはまるで母親に絵本を読み聴かせしてもらう子どものような空気に包まれていました。聴く人に大切なことを想像させ、実感として記憶を伝えていく様子が、現代の親子や人間関係において失われつつある大事なものを思い出させてくれるような時間でした。他にもアイヌのお話や一度も戦争をしたことのないインディアンのお話、中でもタスマニアの森林破壊に日本が直結しているということに悲しみと憤りと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。日本で使われるトイレットペーパーのために、タスマニアの聖地が瞬く間に墓場へと姿を変えていることを知りました。
そのまま会場を前橋ベイシアホールに移し、レラさん、中嶋望さん、田中徳雲さんのお話、寿さんのライブ、そして津田大介さん、山本太郎さん、安田美絵さん、加賀谷富士子ちゃんのトークを聴きました。群馬に駆けつけたAKOちゃんや緑の党のすぐろさん、アトミックカフェの大久保さんなど、幅広い面々にお会いでき、会場内にいらした皆さんの熱い思いでみなぎっていました。
政治と聴くと確かに耳を塞いでしまう気持ちは自分にもずっとありました。でもそれで世の中が良い方向に変わるのだろうかと自分なりに好き勝手に考えていたら、あっさり答えに辿り着きました。日本の参院選、供託金は300万円かかるそうです。イギリスは8万円で、アメリカでさえ150万円だそうです。つまり、日本で立候補するのにはまず「金」という壁が存在し庶民からの政治参加を妨げているわけですね。そんなつもりはなくても実際にこれによって躊躇しない庶民は庶民ではないでしょうし…。以前も書きましたが政治と我々庶民の間にある溝に自ら目を向けずにいることは、政治に関わる人にとっては有難い以外のなにものでもないのだと思います。ただでさえ既に食による支配が及んでいるこの日本で、きちんと信念を持って舵をとるためには、TPPの参加などは有り得ないわけで、改憲の恐ろしさも同様に想像していかなければいけないのだと感じています。
想像しよう。経験がないことは想像できない?
それは違うよ、地球はもうそれを経験している。
我々はそれを思い出せばいいんだ。
潜